こんにちは。
ふぁーじ(@phagenotubuyaki)です。
私は現在32歳で、病院で働く医療従事者なのですが、これまでに2回転職を経験しています。
今回は、それぞれの病院で働いてみて良かった点・悪かった点などについて書いていきたいと思います。
少しでも今後の就職先を決める参考になれば嬉しいです。
職歴
1社目
大学病院編 〜3年半で退職〜
当時大学生の私は、田舎特有の人間関係に疲れ切っており、就職するなら絶対都会の病院がいいと思っていました。
大学に入学する前に専門学校に通っており、そこですでに資格を取得していたので、就活は他のみんなに比べて有利だったと思います。
そのおかげもあり、無事に念願の都会の病院に就職することができました。
しかし、社会人1年目のストレスは想像を超えるものでした。
〈1年目〉
覚えなければならないことが多く、仕事が遅くて覚えが悪い自分のことを、毎日責めまくっていました。
”やってもやっても仕事が終わらない”
新しい仕事を覚えるのに必死で、お昼休憩が取れないのは当たり前でした。
しかし、当時は自分がHSP気質であることを自覚していなかったし、元々自分に厳しいところもあって
できないのは努力が足りないからだ
甘えてはいけない
今いる先輩達も通ってきた道なんだから頑張れるはずだ
そう自分に言い聞かせて、毎日全力な気持ちで職場に向かってました。
その当時は、ストレスで顔中ニキビだらけでした。
帰宅後は、夕飯を食べる気力がないほど疲れ果てていることが多く、そのまま朝まで寝て、起きて、朝食を食べずに出勤という生活を繰り返していたせいで、体重はみるみる落ち、顔はこけ始めていました。
- 理想と現実のギャップに苦しんだ。
- 全く心に余裕がなかった。
- 周りは優秀な人が多く、自分の無能さが辛かった。
〈2−3年目〉
2年目になると、仕事を一人で任されるようになったり、職場の雰囲気が、ガラっと良い方向に変わったこともあり、ようやく心に余裕が持てるようになりました。
しかし、「充実してるな」と思えたのも一瞬でした。
今まで引っ張ってきた方達がどんどん違う部門に配属になったり、産休に入る先輩もいたりで、常に人が足りていない状態だったので、全力で働かなければならないことに変わりはありませんでした。
3年目になると、ルーチン業務が終わってからも委員会の仕事があったり、学会発表の準備をしなきゃいけなかったりで、残業が当たり前でした。
その頃の心境は
なんでこんなに責任を負わされるの?辛い。疲れた。なんで私だけこんなに仕事してるんだろ。
忙しいのは自分だけではないし、後輩達も仕事を覚えるのに必死だったと思うのに、周りが見えなくなっていました。
2-3年目は仕事量が平等ではないことに不満を抱えていた。
〈4年目〉
4年目になった頃には、こんな状態がずっと続くなら辞めたいと思い始めていました。
”ただただこの辛い状況から逃げたい”
そんな思いで、片っ端から求人が出た病院の就職試験を受け、とりあえず受かった病院に就職を決めました。
- 4年目からは、多分軽いうつ状態だった。
- 退職を決めた時、周りの意見は全く聞かなかった。
- この状況から逃げられるなら、次の就職先はどこでもいいと思っていた。
大学病院で働いてみて
〈良かった点〉
- 色々な症例が学べた
- 建物がきれい
- 最新の機器を使えた
- 分野に特化した人がいるため、なんでも相談しやすかった
- スタッフの数が多いため、人間関係が楽だった
- 給料が高かった(福利厚生も良かった)
- 能力が高い人が多いので、あまり変な人はいなかった
〈悪かった点〉
- 仕事量が多かった(ルーチン業務以外も)
- 人が常に足りていないため、早い段階で責任が重い仕事をさせられた
- 時期によって学会発表の準備だったり、委員会の仕事があったりするので、残業することが当たり前な時があった
2社目
中規模病院編 〜3ヶ月で退職〜
〈1年目〉
前の病院と比べると規模は小さく、スタッフの数も半分くらいでした。
そう思って出勤した初日に、
「あ、ここやばいかも」と直感が働きました。
まず
- 挨拶が返ってこない
- みんなの顔が暗い
- ボスみたいな人だけ活き活きしてる
- 仕事が遅い人やすぐミスをしてしまう人への当たりがとても強かった
- うつ病等で休職するのが当たり前な職場だった
”そのボスに嫌われたらこの先やっていけない”
そう感じました。
しかし、そのボスとの一ヶ月間の研修が終われば、希望していた部門に配属されると聞いていたので、「それまでの辛抱だ」と自分に言い聞かせ、毎日泣きながら出勤してました。
毎日辞めたいと思っていましたが、
数ヶ月で退職なんてありえない
恥ずかしい
周りにどう思われるんだろ
などと自分のことよりも周りのことばかり気にしていました。
そう思いながら頑張っていましたが、その人に対するトラウマが消えず、その後は希望していた部門にも配属されましたが、まさかの3ヶ月で退職することになります。
- 前の職場と全然違う雰囲気についていけなかった
- 人間関係が最悪すぎた
中規模病院で働いてみて
〈良かった点〉
- 一ヶ月しかいられなかった希望の配属先でも、前の病院では経験できなかった症例をたくさん経験できた
- 自分はそれなりに知識があるって思っていたけど、知らないことがまだまだたくさんあり、自分が自惚れていたことに気づけた
〈悪かった点〉
- 建物が古い
- 昔からの謎のルールが根付いていた
- 毎朝朝礼があった
- お昼のお茶入れ当番などがあった
3社目
小規模病院編 〜2年半で退職〜
〈1年目〉
前の病院と比べるとさらに規模は小さく、スタッフの数もまたその半分くらいでした。
配属先の上司の第一印象は、「物腰が低い人」でした。
しかしそれは最初だけでした。
その上司はモラハラをする人だったのです。
プライドが異常に高く、自分より知識がある人が気に入らないタイプでした。
ネチネチ攻撃に、またすぐ辞めたいと思いましたが、前の職場に比べると怒鳴りつける人がいないだけましだったので、なんとか耐えれていました。
自慢話が多いのと人の不幸が大好き(自分は性格が悪いと公言していた)なのもストレスでした。
上司がモラハラだった
〈2年目〉
2年目になったタイミングで、そのモラハラ上司が別の部門に移動になったのですが、ほっとしたのも束の間、今度は、おしゃべり大好き無責任上司がこちらの部門に配属になってしまったのです。
具体的にどんな人かというと
- 分からないことは自分で調べようとせず、全て他人任せ
- 全く仕事を覚えようとしない
- 止まらないマシンガントーク
- 文句、愚痴、悪口、噂話が大好き
結局モラハラ上司が移動になっても状況は変わらず、退職したいという気持ちはますます強くなっていきました。
- 移動してきた上司が無責任だった
- 仕事中のおしゃべりが苦痛だった
〈3年目〉
そして3年目になった今、退職を決意しました。
小規模病院で働いてみて
〈良かった点〉
- 雑談力がついた
- 色々な部門の仕事を経験できた
- 頼りになる人がいなかったので、自分でたくさん勉強する習慣がついた
〈悪かった点〉
- 分野に特化した人がいないので、困っても誰にも頼れなかった
- 人数が少ないので、一人一人が幅広い分野の仕事をこなさなければならなかった
- 暇なのに休みが取りずらかった
- 古い知識がずっと蔓延っていた
- ちゃんとしたマニュアルがなく、みんな曖昧に仕事をしていた
- 一人になれる場所がなかった
- 勉強熱心な人は浮いていた
- 朝から暇な職場だったので、仕事中のおしゃべりが多く、仕事とプライベートを分けたい自分にとっては地獄な環境だった
まとめ
周りから見ると、20代のうちに2回の転職は「多いな」と感じるかもしれませんが、自分が今後避けた方がいい職場環境を知ることができたし、やりたいことも見つかったので、辛いことはたくさんあったけれど、今では「いい社会勉強になったな」と思っています。
転職することが悪いことだとは思いません。
しかし、よく考えないで転職を繰り返してしまった経験上、転職は慎重にした方がいいと感じました。
もちろん、身体に影響が出るほどのストレスを抱えたまま仕事をしているのであれば、今後のことも考え、すぐにやめるべきですが、少しでも迷っている段階であれば、今転職したい原因は、次の職場に行くことで本当に改善されるのかをよく吟味してほしいです。
全部が自分の希望通りな職場はなかなかないと思うので、将来自分はどうなりたいのかをじっくり考えてみてください。
一度「辞めたい」と思うと、そればかりしか思えなくなるのはとてもよく分かります。
しかし、一度きりの人生なので後悔なくいきたいですよね。
私の失敗談を読んで、少しでも今後の参考になれば嬉しいです。
今の仕事自体は好きなので、落ち着いたらもう一度自分に合った職場を見つけていきたいと思っています。
今はのんびり生活することが仕事だと思って、しばらくは焦らずゆっくりしたいと思います。